築浅物件は高く売れる?売却前に知っておくべきポイントと注意点
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築浅物件は不動産市場で人気が高く、高値で売却できる可能性があります。しかし、売却を成功させるためにはいくつかのポイントと注意点を理解しておくことが重要です。築浅物件は「新築」とは異なり、建築後数年以内の物件を指しますが、売却時には住宅ローンの完済や適正価格の設定が必要です。
また、築年数が浅いほど資産価値を維持しやすいため、早めの売却活動が有利となります。
目次
築浅物件の基礎知識!新築物件と築浅物件の違い

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新築物件と築浅物件の違いを理解することは重要です。どちらも「新しい」と感じられる物件ですが、その定義や特徴には明確な違いがあります。不動産売却の際も両者の違いを理解することが大切です。
◇新築物件と築浅物件の違い
「新築」と「築浅」は、不動産を選ぶ際によく使われる言葉ですが、その違いを正しく理解することが大切です。「新築物件」とは、建物が完成してから1年未満で、誰も住んだことがない物件のことを指します。
たとえ建物が完成して1年未満でも、1日でも人が住んだ場合は「新築」とは呼べなくなります。また、誰も住んでいなくても建物完成から1年以上経過すると「築浅物件」として扱われます。
「築浅物件」は明確な定義がなく、一般的には建築後数年以内の物件を指しますが、既に入居歴がある場合も含まれます。新築は最新設備や清潔感が魅力ですが、築浅は家賃や初期費用が比較的抑えられる点がメリットです。
◇築5年以内の築浅物件は高値の売却も期待できる
築5年以内の築浅物件は、高値で売却できる可能性が高いことが、複数の調査結果から明らかになっています。
まず、国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム 市場の現状」によると、築年数が資産価値に与える影響は大きく、築5年以内の物件は購入価格の80%以上の価値を維持する傾向があります。一方で、築15年になると資産価値は約65%にまで下がることが示されています。
また、不動産流通経営協会(FRK)の「不動産流通業に関する消費者動向調査」によれば、2022年度には築5年未満の物件を売却した人の68%が購入価格と同等以上で売却できたと回答しています。この割合は前年より増加しており、新築や築浅物件への人気の高さが反映されています。特に首都圏では、新築や築浅物件が高く評価される傾向があります。
これらの調査結果から、築浅物件は資産価値を維持しやすく、高値で売却できる可能性が高いことがわかります。特に早期売却を検討することで、より有利な条件で取引を進められるでしょう。
引用元:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム 市場の現状」
引用元:不動産流通経営協会(FRK)「不動産流通業に関する消費者動向調査」
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築浅物件を売却する際の注意点

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築浅物件を売却する際には、いくつかの注意点を理解しておくことが重要です。築浅物件は不動産市場で人気が高い一方で、売却時には新築物件とは異なる扱いを受けるため、慎重に進める必要があります。
◇住宅ローンは完済する
築浅物件を売却する際、注意すべきポイントの一つが住宅ローンの完済です。住宅ローンを組むと、金融機関は対象物件に「抵当権」を設定します。抵当権とは、ローン返済が滞った場合に金融機関が物件を差し押さえる権利のことです。この抵当権が残ったままでは原則として物件の売却ができないため、売却時にはローンを完済し、抵当権を抹消する必要があります。
一般的には、物件の売却代金を使って住宅ローンを完済する方法が取られます。しかし、売却価格がローン残債を下回る場合(オーバーローン)には、不足分を自己資金で補う必要があります。もし不足分の補填が難しい場合は、銀行の合意を得て任意売却や住み替えローンなどの方法を検討することも可能です。
築浅物件の場合、住宅ローンの残債が多いことが想定されますので、売却価格と残債のバランスを慎重に確認し、計画的に進めることが重要です。
◇売却理由をきちんと伝える
築浅物件を売却する際には、売却理由をきちんと伝えることが重要です。築浅の物件は「なぜこんなに早く手放すのだろう?」と買い主が疑問を抱きやすく、不安を感じる原因になることがあります。そのため、売却理由を正直に伝えることで、買い主が安心して購入を検討できるようになります。
例えば、転勤や家族構成の変化、経済的な理由など、一般的な売却理由であれば問題ありません。一方で、近隣トラブルや物件の瑕疵(欠陥)、事故物件などのネガティブな理由がある場合は、法的に告知義務があるため隠してはいけません。これを怠ると契約解除や損害賠償請求などのトラブルにつながる可能性があります。
売却理由を伝える際は、不動産会社と相談しつつ、買い主が納得できるよう具体的かつ誠実に説明することがポイントです。
◇売却益に対する税率が高い場合がある
築浅物件を売却する際には、譲渡所得税率が高くなる可能性に注意が必要です。不動産を売却して利益が出た場合、その利益(譲渡所得)に対して所得税・住民税が課されます。この税率は、物件の所有期間によって異なり、所有期間が5年以下の場合は「短期譲渡所得」として扱われ、税率が高くなります。
具体的には、短期譲渡所得では所得税30%、住民税9%に加え、復興特別所得税0.63%が課され、合計で39.63%の税率となります。一方、所有期間が5年を超える「長期譲渡所得」では、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%と、ほぼ半分の税率に抑えられます。
このため、築浅物件を売却する場合は短期譲渡所得として扱われる可能性が高く、高い税率が適用される点を考慮する必要があります。
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築浅物件を高く売るためのポイント

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築浅物件は、不動産市場で人気が高く高値で売却できる可能性がありますが、売却時にはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
◇できるだけ早く売却する
築浅物件を高く売るためには、できるだけ早く売却活動を始めることが重要です。築年数が経過するほど物件の価格は下がる傾向にあり、特に築5年を超えると価格の下落が顕著になります。
そのため、売却を検討している場合は早めに行動を開始し、築年数が浅いうちに売り出すことで高値での売却が期待できます。また、家は売り出してすぐに売れるわけではなく、不動産会社への相談から実際の引き渡しまでには3〜6ヶ月程度かかるのが一般的です。
余裕を持ったスケジュールを立てないと、買主から値下げ交渉を受けた際に立場が弱くなる可能性もあります。そのため、希望価格でスムーズに売却するためにも、早めに準備を始めることが大切です。
◇適正価格で売却する
築浅物件を高く売るためには、適正価格で売却することが重要です。不動産の売却には「売り出し価格」と「売却価格」という2つの価格があり、最終的な売却価格は売り出し価格よりも低くなる場合が多いため、相場を把握して適切な価格設定を行うことが大切です。
まず、自分の物件の相場を調べることから始めましょう。不動産ポータルサイトや「土地総合情報システム」などを活用すれば、近隣の類似物件の取引事例や市場価格を確認できます。また、複数の不動産会社に査定を依頼することで、より正確な相場感を掴むことが可能です。
適正価格で売り出すことで、買い主からの反応が良くなり、スムーズな売却につながります。
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甲府市で築浅物件の売却にも強い不動産
築浅物件をより良い条件で売却するためには、信頼性の高い不動産会社の選定が重要です。ここで、甲府市で築浅物件の売却にも強い不動産を3社厳選してご紹介します。
◇LIXIL不動産ショップ プライムホーム

LIXIL不動産ショップ プライムホームは、山梨県甲府市を拠点とする地域密着型の不動産会社です。平成24年に設立され、売買仲介を中心にスタートした後、宅地分譲や賃貸、管理、リフォームなど、不動産全般を手掛ける総合的なサービスを提供しています。同社は「任せて良かった」と感じてもらえるサービスをミッションに掲げ、顧客の要望や状況に応じた最適な提案を行っています。
会社名 | LIXIL不動産ショップ プライムホーム |
所在地 | 〒400-0047 山梨県甲府市徳行3丁目4-24 |
電話番号 | 0120-800-955 |
公式ホームページ | www.prime-h.co.jp |
また、LIXILグループの最新情報やシステムを活用し、プロフェッショナルな対応で不動産取引をサポート。地域の信頼と実績を基に、多くの顧客に選ばれています。
LIXIL不動産ショッププライムホームについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼LIXIL不動産ショップ 株式会社プライムホームは売買契約年間約500件で安心!
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
▼LIXIL不動産ショップ プライムホームの公式ホームページはこちら
◇株式会社エスティケイ

株式会社エスティケイは、1987年に創業し、山梨県甲府市を中心に地域密着型の総合不動産業を展開している会社です。賃貸、売買、新築住宅、リノベーションなど幅広いサービスを提供し、住まいや暮らしに関するあらゆるニーズに応えています。「暮らすを、もっと!」をコンセプトに、お客様のライフスタイルや理想に寄り添いながら、不動産取引だけでなく、その先の暮らしを豊かにする提案を行っています。
会社名 | 株式会社エスティケイ |
所在地 | 〒400-0035 山梨県甲府市飯田二丁目4-1エスティケイビル1F |
電話番号 | 055-222-6400 |
公式ホームページ | www.rea-stk.co.jp |
地域への貢献にも力を入れ、イベント開催や地元支援活動を通じて地元山梨とのつながりを深めています。
株式会社エスティケイについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
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◇株式会社クローバー

株式会社クローバーは、不動産の売却・買取を中心に幅広いサービスを提供する不動産会社です。お客様の状況や希望を丁寧にヒアリングし、適正な価格での売却や買取プランを提案しています。査定は無料で秘密厳守を徹底しており、高額売却の実績も多数あります。
会社名 | 株式会社クローバー |
所在地 | 〒400-0049 山梨県甲府市富竹1-9-13-2F |
電話番号 | 055-267-9680 |
公式ホームページ | https://www.clover725.com/ |
また、即日買取サービスを提供しているため、早急に売却したい方にも好評です。さらに、法律や住宅の専門家によるワンストップサービスを備えており、安心して依頼できる体制が整っています。
株式会社クローバーについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
築浅物件と新築物件の違いを理解することは、不動産取引において非常に重要です。新築物件は建築後1年未満で未入居の状態を指し、最新設備や清潔感が魅力です。
一方、築浅物件は法律で明確な定義はないものの、築年数が浅く、過去に入居歴がある物件を指します。築浅物件は新築に近い状態ながらも価格が抑えられる点がメリットです。また、築浅物件を売却する際には、住宅ローンの完済や売却理由の明確化が必要であり、短期譲渡所得として高い税率が課される可能性もあります。
さらに、高値で売却するためには早めの売却活動が重要で、適正価格の設定や信頼できる不動産会社の選定も成功の鍵となります。これらのポイントを押さえることで、より良い条件で取引を進めることが可能です。